2013/02/03

時間軸の謎

まだ11月くらいです…

16:「のーみます♪」



「浅野先輩」
「うん、日出後輩」
「浅野先輩」
「うん?日出後輩」
「楽譜、持ち逃げしないでくださいね」
「しないよ」
「ちゃんと聴かせてくださいね」
「もう少しお待ちください」
「受験生ですもんねえ」
「いや、そういうわけでもなかったけど」
「受験生じゃないんですか!?」
「そんな暇ねーよってニュアンスで伝わったかなと思って」
「そんなことはなかったですよー」
「それは、よかった。」
「よきにはからえー!」
「…意味分かってる?」
「よきにはからえ、ですよ」
「ですね」
「そうです」
「そうですね」
「浅野先輩」
「うん、日出後輩」
「今年はどれくらいで雪、降るでしょうか」
「…そろそろだろうな」
「そうですね」
「浅野先輩は、雪が好きですか」
「嫌いじゃないよ」
「ですよねえ」
「ですね」
「…浅野先輩、しりとりしましょう。今から嘘をつきます」
「すごいのを期待してるよ」
「よっしゃあまかせてください!」
「いもじょうちゅうといえば」
「!?」
「いえば?」
「ば…ば、バスク地方が産地として有名です」
「…澄んだ香りが特徴で…」
「で…で、デラウェアのぶどうに似た香りです」
「好きな香りですか、夕霧後輩」
「いもじょうちゅうは飲みませんよー」
「よかったよかった、飲んでたら通報してたよ」
「よくないですよ、うらぎりものー!」
「ノイローゼになるからそういうこと言わないでください」
「言いますよ、先輩いつもそうなんですから」
「楽観主義だからさ」
「最高の生き方だと思います」
「素敵な生き方をしてみせよう」
「上手い事いいますね、約束ですよ」
「よかろう」
「嘘ついたら針千本のーみます♪」
「……」
「…」
「…日出後輩が?」
「ええ、わたしが」
「千本か。それはまた、大変な」
「飲みますよ、浅野先輩への恨みつらみを吐き出しながら千本」
「…そんなに恨みつらみあるのか」
「ありますよ、いくらでも」
「そっかー」
「そうですよー」
「あ、先輩、譜読みお願いしますよ」
「大丈夫大丈夫」
「嘘吐いたら針千本飲みますからね」
「がんばれ」
「がんばれじゃないですよ、わたしを生かしてください」
「生きろ」
「はい」