"誕生日プレゼント?あ、そうなの。
誕生日もうすぎてるけどねぇ。ありがと。
そうそう。そういえば、春に初めて会った時さ。
そんときも電車だったね。覚えてないでしょ。
あ、覚えてるの?意外だね。そういうの興味なさそうじゃん。
ごめんごめん、あれくらいしなきゃ友達になれないって思ったから!
ぼくはねぇ、入学式ん時から、知ってたよ。
そんときから、死にそうな顔してた!
……
そうだ、じゃあ、ぼくの話を聞かせてあげる。
特別な話だよ。まだ、誰にもしたことがないんだ。
ぼくにはお兄ちゃんがいました。
それと優しいだけで何も出来ないお父さん。あと意地汚いおんな。ぼくの母親。
お兄ちゃんはお父さんの連れ子。
ぼくとお兄ちゃんは確かに、きょうだいだった。きょうだいだったと、思う。
お父さんは大体いつも仕事でいなかったからぼく達とあの女は一緒にいるしかなかった。
あの女はお兄ちゃんが気に喰わなかったみたいだったんだ。
そりゃぁそうだよね、自分の子じゃないもん!お父さんの居ない所でばかり、嫌な事を言いまくってた!
よくある悲劇でしょお?
そんで、直後にぼくにきもい声ですり寄ってくるんだよ。おまえはかわいいねぇ、って。
かわいいはずあるかぁ!って思ったよぉ。だってぼくは、あの女の娘なんだから!
そう、そんでさ、あんまりあの女がお兄ちゃんにひどく当たるからぼくは言ったんだよ、
お兄ちゃんにも優しくしてあげてって。その時はまぁ、それで終わったんだけど。
そしてさ、何日か経った頃にね。ぼくが学校から帰ったらお兄ちゃんがいたんだ。
あれ?って思った。いつもはぼくの方が早かったから。
そしたらお兄ちゃん死んでてさ。たぶん絞殺。で、びっくりしてから、なんか落ち着いちゃって。
調べてたんだけど。おかしいと思ってさ。
そん時にあの女が帰ってきた。わざとらしい演技で……そうあれ今思うと演技だったんだけど、
やたらびっくりして、世紀末みたいなぶっさいくな顔してさ!なんてことしてるの!みたいに言う訳。
は?って思うじゃん。そんで、大丈夫だからね、とかぼくに言ってくるの。
この女はぼくが殺したと思ってて…や、ぼくが殺した事にしたかったんだろうね。
大丈夫だから燃やそうっていうんだ。自殺ってことにしてさっさと燃やそうって。
…そんなこと言われてたら、本当にぼくが殺したような気がしてさ!いや、そんなはずないのにね、
それでもその時はぼくも気がふれていたからそう思い込んでしまった!
そしてさ、ねえ、どうしたと思う?
あの女はお兄ちゃんをばらしたんだ!ばらして食べた!
お父さんも知らずに食べたよ。ふつうにね。ぼくは食べれなかったから隠れてた。
それからあの女はお兄ちゃんの部屋のものを全部段ボールに詰めだしたから、
家の中を慌てて見回して玄関にあったお兄ちゃんの傘を取って自分の部屋に投げ込むみたいにして隠した。
骨は、ぼくがお下がりで使ってたお兄ちゃんのジャージに包んで、庭に隠した。
そしてぼくはねえ、お兄ちゃんの代わりをすることにしたんだ。
だから今は家族への素敵なプレゼントと、あの女を殺す道具を探してるの。
ぼくは美しい鳥になった!だからお兄ちゃんの代わりに歌うんだよ、
ぼくのお母さんはぼくを殺した、
ぼくのお父さんはぼくを食べた、
ぼくの妹のマルレーネちゃんは、ぼくの骨を全部集めて、
絹の布で包んで柏槙の樹の下に置いた。
キヴィット、キヴィット!ぼくはなんてきれいな鳥だ!
……
…おーい聞いてるぅ?
信じてないでしょ!ほんとうだってば!設定じゃないよぉ!
これはとおい、ビルの隙間での話だからね。
田んぼの隣には、きっと話が入ってこないんだ。
ここはつながらない場所だからね!
ん?だから事故だってば。
ぼくは防衛機制の果てに、生まれ落ちてしまったんだ!
…あれ、ばれたあ?覚えてないと思ったのに。
意外と記憶力いいね、ぼくはうれしいぞー!
ねずの木みたことある?なんかぐろいよね、あれ。"
ぼくは美しい鳥になった!だからお兄ちゃんの代わりに歌うんだよ、
ぼくのお母さんはぼくを殺した、
ぼくのお父さんはぼくを食べた、
ぼくの妹のマルレーネちゃんは、ぼくの骨を全部集めて、
絹の布で包んで柏槙の樹の下に置いた。
キヴィット、キヴィット!ぼくはなんてきれいな鳥だ!
……
…おーい聞いてるぅ?
信じてないでしょ!ほんとうだってば!設定じゃないよぉ!
これはとおい、ビルの隙間での話だからね。
田んぼの隣には、きっと話が入ってこないんだ。
ここはつながらない場所だからね!
ん?だから事故だってば。
ぼくは防衛機制の果てに、生まれ落ちてしまったんだ!
…あれ、ばれたあ?覚えてないと思ったのに。
意外と記憶力いいね、ぼくはうれしいぞー!
ねずの木みたことある?なんかぐろいよね、あれ。"